嘴広卿(はしびろきょう)

「エル・プランチャ!」チャレンジ宣言カード、エリアカードについて
2017/5/10 15:03
ブログ

いよいよ、今週末にゲームマーケット2017春が開催されます。

そこで、これまでとは趣向をかえて、イラストやカード類に関しての役立つ話だったり益体のない話だったりをしていきます。

お時間がありましたらお付き合いください。

ゲームの内容に関してはこちらの一覧から読みたい記事をお選びください。




■チャレンジ宣言カード

  

このゲームの始まりは「高さ」あるいは「速さ」を競い合うゲームを作ってみたいなというところからでした。

表現のしやすさからダイスを使った「高さ」に方向性を定め、積んだダイスを振って敵を倒すという現在のカタチができあがりました。

チャレンジ宣言カードは、「高さ」の管理のために作成され、初期はボードでしたが、費用の都合とあまり大きさを必要としない(駒さえ置ければ十分)ということで、今のカードを三枚並べる形に変更になりました。思いついたときは「天才か!」とか思ったものですが、別段目新しくはないですね。

ダイスの積んだ数=高さということで、個数に応じた高さを実在の建造物等で表すことは、最初から決めていましたが内容に関しては変遷がありました。そもそも初期段階ではせいぜい衛星軌道上くらいをイメージしていましたし、建造物もモチーフとして決まっていたルチャリブレ(メキシカンプロレス)から南米のものを持ってくるつもりでした。幾つか調べてみたのですが、結局のところ南米の建造物の名前を出しても、「日本人にはピンとこないよな」と我に返り、馴染み深い日本の建築物に落ち着きました。高さは指数関数的に高くなっていくことは想定済みでしたので、より大げさにバカっぽく月・太陽と広げていきました。太陽からは光の速さでも8分以上かかる筈なのですが、そういうことをまじめに考えるゲームでもありません。この世界では、プランチャは必中の技なのです!

ちなみにイラストは、南向春風さんではなく、デザイナー本人作です。

ゲーム的な話をいうと、高さ=ダイスの数と目安値はよく確認しておくといいでしょう。純粋に多くダイスを振れば倒せるルードばかりではないので、高さのマネジメントも勝利のためには重要な要素です。サポートカードの「アピール」や「ラ・ケブラータ」を有効活用するためにも覚えていた方がいいでしょう。

 

■エリアカード

     

それぞれのルードが出現する位置を決めているカードです、裏面はエリア平定ボーナスとなっています。このゲームの制作当初はルードカードは各ラウンドに1枚しか開示されず、各プレイヤーはその1枚を巡って争っていました。ルードの総枚数は少なかったのですが、プレイ時間は今より長く、積みの上手なプレイヤーが独占しがちでした。テストプレイの結果、そういった点を指摘され改善点として、3つのエリアが誕生しました。構想時は「W(東)・C(中央)・E(西)エリア」と考えていましたが、規模を小さく感じてしまうことから特定しない形となりました。

エリアを分けたことにより、登場するルードに差が生まれることや、裏面のボーナスを複数枚とれるように立ち回るという戦略がうまれて、結果良い感じになったのではないかと思います。テストプレイに参加していただいた方々にこの場を借りてお礼申しあげます。

 




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なお予約締め切りは5月12日まで(早期終了あり)とさせていただきます。確実に入手されたい方は、ご予約をおすすめします。