ジブセイルゲームス

ジブセイルゲームズはウォーゲームを扱う同人レーベルです。「椅子多め」の試遊卓併設ブースでお待ちしています。【2020秋ラインアップ】【新作】「Operations Research for COVID-19~図上演習 新型コロナウイルス~」感染対策本部幹事として「感染による死」「経済による死」の最小化を目指すソロ用Operations Research! 【2020春ラインアップ】「遠すぎた東大─神田解放区闘争-」東大安田講堂事件が起きたその日、神田地区を不法占拠し東大本郷キャンパスを目指して進撃する過激派とそれを阻止して神田解放区の奪還を目指す機動隊との戦いを机上に再現するボードウォーゲーム!

「太平洋の土下座」とは
2017/4/10 7:00
ブログ

太平洋の土下座は、日本軍の真珠湾攻撃とマレー沖海戦が終わって、「さあ、これからフィリピンやシンガポールや仏印資源地帯や南方などなど取りに行くぜ」と考えている1942年初めから1945年夏までを戦います。1ターンは半年、マップはエリア方式を採用しています。

[caption id="attachment_51028" align="aligncenter" width="300"] エリアレイアウトはVictory in the Pacificに一部変更を加えている[/caption]

太平洋の土下座はアバロンヒルの名作「Victory in the Pacific」をコンパクトにすることで日本軍と米軍が戦う「二人ゲーム」なら90分程度で終わるようにデザインしています。カウンター総数も50個(ターンマーカーと点数マーカーを含む)に抑えています。しかし、ただコンパクトにするだけでなく、日本軍には占領しているエリアの数によって動かせるユニットの数に制約が掛かるなど、簡便ではありますがロジスティックの問題を再現しています。

さらに、太平洋の土下座では、プレーヤーを「日本海軍」「日本陸軍」「米海軍」「米陸軍」の4人で、「自分たちが所属する組織のメンツ」を競って太平洋戦争を戦います。それぞれ、自分の配下にあるユニットで戦い抜く……、ことは難しく、どうしても、陸軍は海軍ユニットを、海軍は陸軍ユニットを使いたい場面がやってきます。

そのとき!

陸軍は海軍に、海軍は陸軍に、「頭を下げて」ユニットを借りることになります。ああ、頭を下げたらメンツが立たぬ。借りたユニットを失ったらさらに面目丸つぶれ。

こうして、戦争と祖国の行く末以上に、自分たち組織のメンツのために、日米海陸軍のプレーヤーたちは戦うのであります。